事業報告(令和5年度)

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【統括的事項】

 獣医学術・技術の研鑽と振興を事業運営の基本方針として、獣医事の発展と畜産振興、獣医公衆衛生及び動物の保健衛生・福祉の向上等の実現に向けて広く社会に貢献するため、次のとおり事業を実施した。

1.公益目的事業

(1)獣医学術、獣医療の専門的知識・技能の普及並びに人材育成を図る事業

 獣医療の向上を図るとともに畜産及び公衆衛生の進行を目的として、新型コロナウイルス感染症の五類への移行を踏まえて対面による島根県獣医学会を開催した。
 また、対面開催となった獣医学術中国地区学会の3部門に18題を発表するとともに、日本獣医師会獣医学術学会年次大会の日本産業動物獣医学会及び日本獣医公衆衛生学会に各1題の発表を行った。
 その他、中国地区獣医師会連合会の講習会に参加するほか大学や獣医療関係団体の開催する講習会や研修会の情報提供を行った。

(2)人畜共通感染症、特に狂犬病の予防対策及び正しい知識の普及啓発を図る事業

 狂犬病予防法に基づく狂犬病予防対策の円滑に推進を図るため、県及び市町村と連携して狂犬病予防定期集合注射を実施するとともに、市町村の行う畜犬登録管理業務を受託することによって市町村の狂犬病予防業務を支援した。また、狂犬病予防や適正飼養に関する発啓発ポスターやチラシ等を作成して関係機関や動物病院等に配布した。

(3)飼育動物に関する保健衛生の向上並びに動物愛護思想、動物福祉の増進及び野生動物保護の普及啓発を行う事業

 動物愛護及び管理に関する施策の推進として、島根県及び松江市から委託を受けて保健所に収容又は保護された動物に必要な治療を提供し、保健所から譲渡される猫へ不妊去勢手術費用の助成を行うとともに、島根県の実施した猫の繁殖抑制支援モデル事業に協力して不妊去勢手術費用の助成を行った。また、野生鳥獣保護活動として、島根県からの委託を受けて、傷病野生鳥獣に適切な治療を提供した。

2.相互扶助等事業

(1)獣医師福祉共済事業

 本会会員向けの獣医師福祉共済(獣医師総合福祉生命共済・獣医師賠償責任保険)の加入促進並びに取次業務を行った。

(2)用品(各種証明書・医薬品指示書等)の頒布事業

 本会会員向けの獣医事の向上や獣医師の福祉の向上に必要な獣医関連用品の頒布業務を行った。 

3.関係機関及び団体が実施する諸事業への協力

 島根県畜産振興協会と連携し、指定獣医師による自衛防疫の円滑な推進を図るとともに、県民や会員に食の安全・安心及び動物由来感染症予防等に関する情報提供に努めた。

 

 ほか、事業の概況についてなど、詳細は以下のPDFファイルをご覧ください。


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