【統括的事項】
獣医学術・技術の研鑽と振興を事業運営の基本方針として、獣医事の発展と畜産振興、獣医公衆衛生及び動物の保健衛生・福祉の向上等の実現に向けて広く社会に貢献するため、次のとおり事業を実施した。
1.公益目的事業
(1)獣医学術、獣医療の専門的知識・技能の普及並びに人材育成を図る事業
獣医学に関する学術の研究と産業動物や小動物に関わる獣医療の発展、畜産及び公衆衛生の発展向上を目的として、島根県獣医学会を開催するとともに松江テルサで中国地区獣医学会を開催した。併せて、中国地区獣医師大会を開催して獣医師に係わる諸課題についての要望事項を決議するとともに社会の負託に応えていく大会宣言を行った。
また、専門的知識の普及を図るため公開講座を開催するとともに技術の向上を目的に中国地区獣医師会連合会の講習会に参加するほか大学や獣医療関係団体の研修会などに関する情報提供を行った。
(2)人畜共通感染症、特に狂犬病の予防対策及び正しい知識の普及啓発を図る事業
狂犬病予防法に基づく狂犬病予防対策の円滑に推進を図るため、県及び市町村と連携して狂犬病予防定期集合注射を実施するとともに、市町村から犬の登録管理業務を受託するなど狂犬病予防業務を支援した。また、狂犬病予防や犬猫の適正飼養に関する発啓発ポスターやチラシ等を作成して関係機関や動物病院等に配布した。
(3)飼育動物に関する保健衛生の向上並びに動物愛護思想、動物福祉の増進及び野生動物保護の普及啓発を行う事業
動物愛護の一層の普及を図るため、島根県及び松江市から委託を受けて保健所に収容又は保護された動物に必要な治療等を提供するとともに、保健所から譲渡される猫及び島根県の実施した猫の繁殖抑制支援モデル事業に協力して不妊去勢手術費用の助成を行った。動物の適正飼養に関するチラシなど啓発資材を作成したほか、本会単独事業として盲導犬の健康管理について支援を行った。
また、野生鳥獣保護活動として、島根県からの委託を受けて、傷病野生鳥獣に適切な治療を提供した。
2.相互扶助等事業
(1)獣医師福祉共済事業
本会会員向けの獣医師福祉共済(獣医師総合福祉生命共済・獣医師賠償責任保険)の加入促進並びに取次業務を行った。
(2)用品(各種証明書・医薬品指示書等)の頒布事業
本会会員向けの獣医事の向上や獣医師の福祉の向上に必要な獣医関連用品の頒布業務を行った。
3.関係機関及び団体が実施する諸事業への協力
関係機関や団体の実施する会議などに参加するとともに、それらが実施する事業に協力して、地域における公衆衛生の向上や動物由来感染症予防等に努めた。
ほか、事業の概況についてなど、詳細は以下のPDFファイルをご覧ください。